遺伝子組換えカイコによる組換えタンパク質の発現受託製造について

カイコは数千の年月をかけて絹(シルク)を生産するために家畜化された昆虫です。カイコが絹糸を吐いて作る繭は、フィブロインとセリシンという2種類のタンパク質だけでできており、これらのタンパク質と同時に目的のタンパク質も合成するように遺伝子を導入したものが遺伝子組換えカイコです。

 目的のタンパク質によりますが、遺伝子組換えカイコ1頭から0.5~3 mgの目的タンパク質が得られます。いわば、遺伝子組換えカイコは優れた生物工場なのです

遺伝子組換えカイコ作製サービス

 お客様が望む組換えタンパク質を生産する遺伝子組換えカイコを作製し、目的タンパク質を含む繭、もしくはその抽出物を納品します。作製した遺伝子組換えカイコは、受託飼育サービス(オプション)にて継代飼育、タンパク質の大量生産用の飼育を請け負います。

生産飼育

タンパク質生産用に遺伝子組換えカイコを大量飼育し、生産された繭を納品いたします。

維持飼育

弊社で作製した遺伝子組換えカイコ、もしくは農研機構で作製した遺伝子組換えカイコ継代、維持(半年間の休眠卵の保存)を請け負います。